⛔アカウントの共用
NipoPlusは、通常「1人につき1つのアカウント」でログインして利用することを推奨しています。しかし、例えば「作業場に1台のPCやタブレットしかなく、それを複数人で共有して日報を作成したい」といった特定の環境では、毎回ログイン・ログアウトを繰り返すのは非効率です。
このようなインフラ上の制約を回避するために、「アカウントの共用」という仕組みが用意されています。これは、1つのログイン可能なアカウントでログインしたまま、複数のスタッフが「誰が書いたか」を識別してレポートを作成するための応用機能です。
1. 共用機能の目的と利用条件
「アカウントの共用」機能は、特定のケースにおいて非常に有効ですが、利用にはいくつかの条件と注意点があります。
この機能は応用です
この機能は、通常の日報運用ではあまり使いません。以下のすべての条件に該当する場合にのみ、読み進めてください。
- 据え置きのタブレットやPCを、複数のスタッフで共有して使用している。
- レポートを作成するスタッフごとに、活動実績の集計や分析が必要である。
2. 共用の仕組みと設定方法
「共用」とは、1つのアカウントが複数のスタッフとして振る舞うことを指します。具体的には、「共用元」のアカウントでログインしたまま、「共用先」のスタッフとしてレポートを作成できる仕組みです。
【共用例のイメージ】
上記の図を例に見てみましょう。アルバイトA〜Dのスタッフが1台のPCからレポートを書き込む場合、そのPCには「ログイン中の社員アカウント」でログインしておきます。この「社員アカウント」に、アルバイトA〜Dを共用先として指定します。
設定手順
- 左メニューから「グループ設定」をクリックします。
- 上部メニュー(またはグループ設定画面内)の「スタッフ管理」をクリックします。
- 共用元となるスタッフ(例:社員アカウント)の行にある「共用」ボタンをクリックします。
- (「共用」の列はデフォルトで非表示の場合があるため、表示項目から追加する必要があるかもしれません。)


- ポップアップで編集画面が表示されます。ここで、共用先として指定したいスタッフを追加します。


共用設定後のレポート作成
共用先の設定が完了したら、共用元のアカウント(例:社員アカウント)でNipoPlusにログインし、レポート作成画面を開いてみてください。
「提出者」という項目が追加されているのが確認できます。



「提出者」の値を書き換えることで、ログイン中の社員アカウントでありながら、アルバイトA〜Dの誰かが書いたレポートとして保存することができます。換言すれば、社員アカウントがアルバイトに成り代わることができます。
共用アカウントの用語
- 共用先
- レポート作成時に「誰が書いたか」として選択されるスタッフのことです。 ログインできないアカウント(共用元のアカウントを借りてレポートを書く側)がこれに該当します。
- 共用元
- 共有PC上でログインしている、アカウントを貸す側のスタッフのことです。 ログイン可能なアカウントがこれに該当します。